欧州新バッテリー指令の概要

新バッテリー指令の目的

[ 新バッテリー指令(2006/66/EC)前文 ]和訳・要約・解説等


(1)
新バッテリー指令の主な目的は、バッテリーおよび使用済みバッテリーが環境に及ぼす影響を最小化させ、環境の保護・保全、改善に貢献することです。
法的根拠は、EC条約の第175条1項※1です。
しかし、バッテリー内の重金属と表示に関する要求事項を統一し、欧州域内でスムーズに機能させるためにEC条約の第95条1項※2に基づくことを適切としています。


(2)
廃棄物管理についての1996年7月30日付の欧州委員会報告書は、欧州内での将来の廃棄物に対する方針(ガイドライン)を定めています。
この報告書では、廃棄物中の危険物質の量を削減する必要性を重視していて、廃棄物の発生が避けられない場合は材料またはエネルギーとして再利用するか再生すべきとしています。



※1:175条
環境保全そのものに目的がある場合に適用され、指令より厳しい内容を国内法で制定できるのが特徴。

※2:95条
主な目的が単一市場の達成にある場合に適用され、指令より厳しい国内法は制定できないのが特徴。


新バッテリー指令の目的 関連エントリー

バッテリーの廃棄について
バッテリー指令では危険物質(有害化学物質)を一定量以上含有している
バッテリーの場合、EU市場に置くことが禁止されます。
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バッテリーの種類
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産業用バッテリーの例や携帯型バッテリーの例を解説します。
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バッテリー指令は欧州(EU)のさまざまな電池に関する規制です。
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バッテリー指令は欧州(EU)のさまざまな電池に関する規制です。
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バッテリー指令は欧州(EU)のさまざまな電池に関する規制です。
本バッテリー指令でも罰則が適用されます。